発達凸凹(でこぼこ)的な消費生活

~発達障害サラリーマンの家計奮闘人生記です~

発達障害という名前がよろしくない

発達障害に関するネーミングセンス

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「発達障害」、「発達障害」というけれど、この人のどこが障害なのだろう?

というようなことを思う人が多いと思う。無論、外見からは分からないし、普段接していても全く分からない。「障碍」という言葉を使おうが、「障がい」という言葉を使おうが、そもそもしょうがいという言葉にはマイナスイメージが存在し。「しょうがい」→「あまり触れてはいけないもの」みたいな世間的な風潮があるのは事実かもしれない。

 

いわゆる差別的な表現で使うことが多いのだが、近ごろは多様性、ダイバーシティーのような言葉が聞かれ、少しずつ様々な人がいることへの許容性も高まっているのもまた事実だ。

 

しかし、「発達障害」という言葉はやっぱりよろしくないように思う。

 

社会に馴染めなかったり、一部分で苦手なことがあったりするもの、日常生活では普通に生活できているのである。筆者のように大人になってから発達障害だとわかるケースも多いように、大人になるまでは生き辛さを抱えながらも、ごく普通に生活してきた人も多いのだ。

 

障害というのは、人以外では例えば、運動会の“障害”物競走だったり、システム上の“障害”だったり、「何かの妨げとなるもの」という意味で使われている。

社会生活を送る上で何かの妨げとなっているものという意味では「発達障害」という言葉も分からなくはない。言葉通りに見れば「発達を妨げているもの」となるだろう。

 

ただ、人に「障害」という言葉を使うときには、どことなくマイナスイメージのフィルターがかかり、偏見のような、差別的なような意味になってしまう。それは身体障害者も一緒だ。

 

 

 

 

ちょっと評論的になってしまったが、実際に発達障害の診断名のネーミングセンスをちょっと見てみよう。

発達障害のネーミング

アスペルガー症候群

まあアスペルガーというカタカナはカッコいいかもしれない。お医者さんの名前が由来となっているらしいが「障害」という言葉を使っていないし、「症候群」という言葉を選んでいることからネーミングセンスはかなりいいかもしれない。

 

「実はオレ、アスペルガー症候群なんだよね」

友人:「へー」

 

自閉症スペクトラム障害

「自閉症」という言葉を使っているので、場合によってはマイナスイメージを植え付けるかもしれない。映画などで「自閉症」が扱われているものも多いため、世間的に言葉の認知度は高いとは思うが、かなり異質な意味を与えてしまう。そして「スペクトラム」の意味もよくわからないし、「障害」という言葉も使っているのでそもそもよろしくない。ネーミングセンスはかなり悪い。ただ、自閉症という言葉を使うことによって周囲の障害特徴に関しての認識は先入観も入るかもしれないが、それなりには役立つかもしれない。

 

「オレ、実は自閉症スペクトラム障害なんだよね」

友人:「!!!…..????」

 

ADHD(注意欠陥多動性症候群)

 

これはアルファベットで頭文字を並べたパターンだ。

知らない人は聞いただけでは分からないだろう。人が聞いても分からない名前を付けただけでは全く意味がないのでネーミングとしては論外。ただ、周囲の差別意識はかなり回避できるかもしれない。日本語の名前は、ものすごい良く分かるし、障害という言葉も使ってないし、かなりいける。強いているならば「欠陥」という言葉をもう少しソフトにできれば良いネーミングになるかもしれない。

 

「オレ実はADHDなんだよね」

友人:「なにそれ?強いの?」

 

広汎性発達障害

 

「広汎性」の意味が分からないし、「障害」という言葉も使っているのでよくない。

ちなみに筆者もこの診断名である。

 

「オレ実は広汎性発達障害なんだよね」

友人:「………」

 

 

 

定型発達に知って欲しい発達障害

アスペルガー症候群

人の感情を読み取れない、空気が読めない等のような特徴が多い。その結果周囲とのコミュニケーションがうまくいかないことが多いのが特徴。

 

自閉症スペクトラム障害

社会性の障害、コミュニケーション障害、興味分野が限定、などの発達障害全体を広く指すと思われる名称

 

ADHD(注意欠陥多動性症候群)

ミスが多い、じっとしていることができない、落ち着きがないなどの特徴がある。

 

広汎性発達障害

コミュニケーション障害や注意散漫や、自閉的傾向という様々な特徴が広い範囲に渡るという意味で「広汎性」という言葉を使っている。

 

※医者でもないし、研究者でもないので、筆者の感覚で診断名を紹介しているに過ぎないのでご了承ください。

 

と、何が言いたいのかというと診断名は特に意味がないのだ。脳の発達状況はそれぞれなので、あれだけ細胞が集まっていることを考えると、障害の特徴なんていろいろあるのである。

 

「じゃあここまで言うのならお前は何て言う診断名を付けるのか言ってみろ!」となるので、「部分的脳機能ロースペック症候群」とでもしておこう。

「うーん。長い。」

 

 

もちろん「障害」という言葉を使うことによって救われている人も居るだろう。

どんなに努力しても、上手く出来ないことがあり自分を責め続け、心を病んでしまっている人にとっては、「やはりこれは自分のせいではなくて障害なんだ」ということで少しでも心が救われることがあるのも事実だ。実際、筆者も同じようなことを思った経験がある。しかし、周囲の認知度や理解度を上げるためには「障害」というような言葉では片づけて欲しくはないと思っている。その方が長い目で見たときに、根本的に当事者もそうでない人もお互いのためになるように思う。

 

そもそも不足していることや足りない点をお互い補って、助け合って生きていくことが社会というものだから、そのような寛容な心がないような人こそ社会性に問題あると認識された方が自然である気がするが。

 

2019年3月に発表された国連の調査機関による世界幸福度ランキングでは「周りへの寛容度」の評価項目での日本のランクは92位にとなっている。

 

 

 

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